古金銀の買取相場
古金銀とは江戸中期以降、また明治時代に通用した金貨・銀貨のことを指します。
プレミア価値があるものや品位が高いものほど高い価格で取引されます。
種類がかなり多く状態も様々なので、一概に買取価格を決めづらく、買取価格を知るために買取店に直接問い合わせる必要性が高いジャンルといえるでしょう。
今回はそんな古金銀の中でもメジャーなものの買取価格をご紹介したいと思います。
買取の参考になれば幸いです。
※買取価格は2016年12月時点のもので、「普通〜平均より良い」状態での価格になっています。
一分判金
一分判金は江戸時代に流通した金貨の一種です。
額面は1分。その貨幣価値は1/4両に相当します。
江戸時代を通じて常に小判と合わせて鋳造され、品位(金の純度)は同時代に発行された小判金と同じ、量目(重量)は、ちょうど小判金の1/4であり、小判金とともに基軸通貨として流通しました。
名称 |
慶長一分判金 |
元禄一分判金 |
宝永一分判金 |
発行年 |
1601年 |
1695年 |
1710年 |
重さ/金の割合 |
1.19匁/86.8% |
1.19匁/57.4% |
0.625匁/84.3% |
買取価格 |
5~15万円 |
7~20万円 |
5~15万円 |
名称 |
正徳一分判金 |
享保一分判金 |
元文一分判金 |
発行年 |
1714年 |
1714年 |
1736年 |
重さ/金の割合 |
1.19匁/84.3% |
1.19匁/86.8% |
0.875匁/65.7% |
買取価格 |
40~60万円 |
4~7万円 |
2~4万円 |
名称 |
文政一分判金 |
天保一分判金 |
安政一分判金 |
発行年 |
1819年 |
1837年 |
1859年 |
重さ/金の割合 |
0.875匁/56.4% |
0.75匁/56.8% |
0.60匁/56.8% |
買取価格 |
2~4万円 |
3~5万円 |
20~30万円 |
名称 |
万延一分判金 |
発行年 |
1860年 |
重さ/金の割合 |
0.22匁/56.8% |
買取価格 |
10~20万円 |
二分判金
二分判金の額面は2分であり、その貨幣価値は1/2両に等しいです。
一朱金、二朱金とともに 小判、一分金に対し一両あたりの含有金量が低く抑えられ、補助貨幣的に用いられました。
名称 |
真文二分判金 |
草文二分判金 |
安政二分判金 |
発行年 |
1818年 |
1828年 |
1856年 |
重さ/金の割合 |
1.75匁/56.29% |
1.75匁/48.92% |
1.5匁/20.30% |
買取価格 |
3~10万円 |
3~8万円 |
5000~2万円 |
名称 |
万延二分判金 |
貨幣司二分判金 |
発行年 |
1860年 |
1868年 |
重さ/金の割合 |
0.8匁/22.82% |
0.8匁/22.34% |
買取価格 |
安政型:3~7万円 明治型:3~6万円 |
3000~7000円 |
一朱金
額面は1朱でその貨幣価値は、1/16両に相当します。
二朱金、二分金とともに小判、一分判に対し一両あたりの含有金量が低く抑えられ、補助貨幣的に用いられました。
金の含有率が最低水準ですが、古銭として価値はかなり高いです。
名称 |
文政一朱判金 |
発行年 |
1824年 |
重さ/金の割合 |
0.375匁/12.31% |
買取価格 |
4~7万円 |
二朱金
額面は2朱で、その貨幣価値は1/8両に相当します。
一朱金、二分金とともに、小判、一分判に対し一両あたりの含有金量が低く抑えられ、補助貨幣的に用いられました。
名称 |
元禄二朱判金 |
天保二朱判金 |
万延二朱判金 |
発行年 |
1697年 |
1832年 |
1860年 |
重さ/金の割合 |
0.595匁/56.3% |
0.4375匁/29.88% |
0.2匁/22.93% |
買取価格 |
20~40万円 |
3000~5000円 |
4000~6000円 |